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井上尚弥vsドネアの再戦はどうなる? 米記者たちが試合展開や勝敗を予想した (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

サラサール : 井上には、やはり4団体統一を成し遂げてほしい。ただ、スーパーバンタム級に上げた場合、WBC・WBO王者スティーブン・フルトン(アメリカ)、WBA・IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、元王者ダニエル・ローマン(アメリカ)といった強豪との対戦機会が生まれるだけに、そちらの路線も魅力的ではある。

ジッテル : とにかく頻繁にリングに立ってほしい。相手は誰でもいいし、場所はアメリカでも日本でも構わない。今が全盛期なのだから、1年に3戦しない理由はない。井上はバンタム級史上最高級のボクサーだと思うが、まだ22戦しかしていないのは残念なことだ。どれだけ強くても、歴史的評価では70戦以上を消化したエデル・ジョフレ(ブラジル)のような選手の上には据えられない。

 具体的な対戦相手としては、ドネア戦後にカシメロと対戦すれば圧勝するだろう。それよりもローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、井岡一翔(志成)といったスーパーフライ級の著名選手が階級を上げ、井上と対戦すれば興味深いビッグファイトになる。

 一方、井上がスーパーバンタム級に上げた場合、サイズ、スキル、タフネスを備えたフルトンに勝てば大きな実績になる。ただ、フルトンが相手だと敗戦のリスクも出てくるだけに、それよりも適性階級のバンタム級に可能な限り残るのが得策ではないかと思っている。

(「ネクスト井上尚弥」中谷潤人の記事:米記者たちが「3階級制覇も狙える」と絶賛>>)

【パネリストTwitter】

●スティーブ・キム: @SteveKim323

●ミゲル・マラビリャ: @MigMaravilla

●フランシスコ・サラサール: @FSalazarBoxing

●ショーン・ジッテル: @Sean_Zittel

【画像】井上尚弥が現地解説。村田諒太vsゴロフキン 日本が沸いた激闘の記憶

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