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井上尚弥vsドネアの再戦はどうなる? 米記者たちが試合展開や勝敗を予想した (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

マラビリャ : 今回も井上が勝つと思う。井上は第1戦の映像を見て、そこで犯したミステイクを反省し、万全の状態で臨んでくるはずだ。もちろん偉大なパンチャーであるドネアを侮ってはならず、再戦も両者が見せ場を作るとは思う。ただ、より若くフレッシュな井上の伸びしろの大きさを買い、"モンスター"の終盤ストップ勝ちと予想したい。

サラサール : 井上は世界でも3本の指に入るボクサーだが、ドネアとの第1戦では初めてつけ入る隙を見せた。ただ、やはりスピード、パワー、そして若さで井上がドネアを上回っている。今回も前半は競った内容になるだろうが、井上が徐々に優勢になっていき、終盤KOか判定でドネアを返り討ちにするだろう。

ジッテル : "偉大な若きボクサー"が"偉大な高齢のボクサー"を打ち破る、というのが私の予想だ。井上戦後のドネアは衰えが進んだようには見えず、聡明なボクサーであり続けているから、リベンジのチャンスはあるとは思う。ただ、まもなく40歳のドネアが若返ってはいない。

 井上は爆発力があり、すべてのパンチにパワーとスピードが備わっている。ドネアも瞬発力はあるが、井上は全体のスピードで上回っており、今回もボディ打ちからチャンスを掴むのではないか。ドネアは「タイミングがいいパンチを生かせれば井上に勝てる」と考えているかもしれないが、井上もタイミングを測るのは得意。総合力で井上のほうが上であり、次第に圧倒してKO勝ちにつなげるだろう。

Q2.有利と予想される井上が気をつけるべきこと、反対に、ドネアが勝つためにやるべきことは?

キム : 井上が負けるのは何らかのミスを犯した時だ。初戦での井上はやや突っ立ち気味で、左フックを被弾していた。今戦ではアゴを引き、よりタイトに構え、自身の距離を保つことになると思う。

 一方、ドネアはこれまで通りに相手の隙をついてカウンターを狙うことになる。もともと手数が多いほうではなく、それは今戦でも変わらないはず。ドネアは何かを変えるよりも、長所をより研ぎ澄ませて遂行することが勝利へのカギになると思う。

マラビリャ : じっくりと相手を見極めてカウンターを狙うドネアの戦い方は、井上との第1戦でも一定の成果を挙げた。井上戦後の2試合でもその戦法でKO勝ちしているため、今回の再戦でも同じことをやるべきだろう。チャンスを掴んだらアグレッシブに攻めなくてはいけないが、突出したハードパンチャーの井上が相手だから、攻撃の過程でミスを犯してはならない。

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