RIZIN出場を発表→SNSに猛烈なバッシング。そのなかで三浦孝太が兄と準備した「必殺技」 (3ページ目)
【出場発表後、大バッシング】
出場までの経緯を語った三浦のサムネイル画像――実際にRIZINの出場が発表されたあとは、さまざまな声があったと思います。プレッシャーもあったと思いますが、どういうふうに受け止めていたのですか?
「SNSは見ないようにしていました。もともと、自分や他の方のSNS、動画サイトなどのコメント欄もあんまり見ないんです。例えば、何かの動画を見ていて『この動画、めっちゃ面白いな』と思っても、コメント欄に『これはヤラセ』といったことが書いてあったら、次回から先入観を持って見ちゃうので。そういうふうに何かを見たり、やったりする前に余計な情報が入ってしまうのがすごく嫌なんです。
でも、僕が大晦日のRIZINに出ると発表したあと、初めてコメント欄を見てしまって......そこには、想像以上の誹謗中傷、バッシングが書き込まれていました。なかには殺害予告などもあったので、『やっぱり見ないほうがいいんだ』と再認識して、自分についての情報は見ないようにしました。そこからは、試合に対するプレッシャーは感じていたのかもしれないですけど、世間の声を気にして寝られなかった、といった感じではなかったですね」
――初めての試合に向け、最悪な結果になる夢などを見てうなされる、といったことはなかったんですか?
「夢のなかでも戦っているような意識があったのか、汗だくで起きることはありました。それは初めての経験だったので、体が勝手に反応していたのかもしれません。ただ、試合が近づくにつれて、アドレナリンのようなものが出てくる感覚もありました。夜中に武者震いして急に起きちゃったこともありましたね」
――格闘技からちょっと離れて、気分転換のためにやっていたことなどはありましたか?
「週に1回、兄貴がフットサルに連れていってくれました。気分転換という点でも大きかったんですが、もうひとつ理由がありました。
お父さんのようなサッカー選手にはほど遠いですが、僕も高校までサッカーをやっていたので、試合中にチャンスが来たら『絶対にサッカーボールキックを見せたい』と考えていたんです。そのために、キックの感覚をフットサルで忘れないようにしておこうと。実際にサッカーボールキックを決められたから言えることではあるんですけど、週1のフットサルが試合でも生きたんじゃないかと思います(笑)」
(後編:キングカズが勝利直後にかけた「まさか」の言葉>>)
■取材協力:BRAVE GYM
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