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RIZINで朝倉未来はリベンジできるのか、解説者・大沢ケンジは「判定での勝負」と予想。扇久保博正vs井上直樹の勝負の行方も。 (3ページ目)

  • 篠崎貴浩●文 text by Shinozaki Takahiro

【朝倉未来を優勢と見るワケ】

――あの試合でRIZINの判定基準も注目されましたが、「朝倉選手が勝っていた」という声も挙がっていますね。

「RIZINのジャッジは、ダメージを最優先して判定するんですが、微差はとらないんです。フラッシュダウンとか、明確に腰が落ちたとかじゃないといけない。斎藤選手がフラッシュダウンをしたように見えるシーンがありましたが、あれも取っていないんです。その後もすぐに打ち合って、うまく帳消しにした感じですね」

――ダメージが無いように見せた斎藤選手がうまかった?

「そうですね。すぐに相殺できたから、そこまでダメージの差がないように見えたということでしょう」

――今回、朝倉選手の勝利を予想するワケは?

「斎藤選手が牛久選手に負けた試合、僕は斎藤選手が打撃で倒すと思っていたんです。僕のなかで牛久選手は、そこまで打撃がうまい選手ではないと思っているので。だけど、斎藤選手は打撃ではそこまで差を見せられなかった。やっぱり斎藤選手は、打撃と寝技を混ぜてナンボの選手。トータルで勝負する選手だと思いました。

 今回は前回の試合と違って、未来選手もニータップを研究していると思う。カウンター待ちになって止まっているとニータップもらうんですけど、そのへんは工夫してくるはずです。レスリングでのタックルだったら、未来選手は対応できるので倒れない。だから未来選手が、打撃で差をつけて判定勝ちかなと思いますね」

――前回の負けを修正して、打撃で上回る朝倉選手が勝つ?

「そうですね。前回のように斎藤選手も打ち返すとは思うけど、打撃ではやはり未来選手に分がある。斎藤選手のテイクダウンを防いで、打撃を当てて判定勝ち。逆に斎藤選手は、テイクダウンできるかどうかがカギになりますね」

 RIZINの2021年総決算。バンタム級トーナメントは地獄の旅路の最終章。そして、フェザー級トップ戦線を占う一戦の行方は、リベンジか返り討ちか。聖地・さいたまスーパーアリーナで今年最後に笑うのは誰なのか、注目したい。

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