伊調馨からは「早く負けろ」。須﨑優衣が3度の敗北から金メダルを掴むまで【2021人気記事】 (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by JMPA

サプライズ登場した伊調馨が須﨑に花束を授与サプライズ登場した伊調馨が須﨑に花束を授与この記事に関連する写真を見る 歴史に残る「絶対女王たち」と同じように、スーパーエリートと呼ばれた須﨑も"敗北"を味わわされた。あの3度の負けが須﨑のレスリングを鍛え、人間として成長させ、オリンピックの金メダルへと導いた。

「今の自分があるのは、関わってくれたすべての人のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです」

 東京オリンピックで決勝戦を制した須﨑は、号泣しながらもしっかりと語った。「関わってくれたすべての人」のなかに、入江ゆきも入っているのは間違いないだろう。

◆伊調馨がALSOK広報部に異動したので、さっそく名刺交換してきた>>

 金メダル授与の表彰式、プレゼンターは憧れの伊調だった。伊調が「次も、その次も、がんばってね」と告げると、須﨑は元気にうなずいた。

「次は」2024年のパリ大会、そして「その次」は2028年のロサンゼルス大会。"負けを知っている"レスリングの申し子は、オリンピックを連覇したふたりのレジェンドを追いかけ、さらに強くなる。

◆集英社ムック
『Sportiva TOKYO 2020 オリンピック 総集編』の発売が決定!

発売日:8月23日(予定)
定価:1760円(本体1600円)

【内容】

●Medal獲得数は58個!
日本人メダリストを紹介

●ニッポン野球の底力!
侍ジャパン、歓喜の金

●サッカー U-24日本代表
本気で金メダルを狙った男たち
「史上最強」ゆえの涙

●前代未聞のオリンピックが開幕するまで
険しすぎた道のり

以上のほか、必読の特集が満載。永久保存版の1冊‼

東京五輪で美しく輝いた海外女子アスリート10人

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る