2021.05.16

アンドレ、ホーガン、ベイダー・・・。藤波辰爾が即答した「最高の外国人レスラー」は?

  • 松岡健治●取材・文 text by Matsuoka Kenji

藤波辰爾デビュー50周年
ドラゴンが語る名レスラーたち(8)ヘビー級の外国人レスラーたち

第7回:ジュニアヘビー時代に戦ったチャボとキッド>>

 今年の5月9日にデビュー50周年を迎え、現在も自らが主宰する「ドラディション」を中心にメインイベンターとして戦い続ける藤波辰爾。プロレス人生で忘れ得ぬレスラーたちとの秘話を明かす連載の最終回となる第8回は、ヘビー級で激突した世界のトップレスラーたちとの戦いと、"最高の外国人レスラー"について語った。

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日本のリングを大いに沸かせたアンドレ(左)とホーガン(右)photo by Moritsuna Kimura/AFLO日本のリングを大いに沸かせたアンドレ(左)とホーガン(右)photo by Moritsuna Kimura/AFLO  ヘビー級で、印象に残る外国人レスラー。藤波はしばらく考えたあと、当時の記憶を辿るように名前を挙げていった。

 1981年10月、藤波は約3年に及んだジュニアヘビー級での戦いを卒業し、ヘビー級に転向した。当時の新日本プロレスは、体格が大きいスーパーヘビー級の選手が揃っていたが、中でも破格だったのは身長223cm、体重236kgのアンドレ・ザ・ジャイアントだった。

「アンドレは自分と対戦する時、どういうわけかリング上で手をもみながら喜んで試合をやっていました。小さな僕(183cm)を相手にすると、それまでやっていなかったいろんな動きが出せたりするから、楽しかったのかもしれませんね」

 しかし藤波は、逆にボディスラムでアンドレを投げたことがあるという。

「彼が突っ込んできた時にとっさに投げたんです。あのデカイ体を持ち上げた時は、自分でも『まさか』と驚きましたね。投げる時に、先に頭がマットにつきそうになりましたけど、思い切って投げ切りましたよ。アンドレは滅多に投げられなかったんですが、気に入っている選手には『投げられてもいいよ』という雰囲気を出していました。猪木さん、長州も投げたことがありましたね」