時代の寵児となった桜庭和志。ヘンゾ・グレイシー戦で「まさかの結末」 (6ページ目)

  • 佐瀬順一●取材・文 text by Sase Jun-ichi
  • 長尾迪●撮影 photo by Nagao Susumu


 こうなると、やはり桜庭の出番だ。激動の2000年を締めくくる12月23日の『PRIDE.12』でハイアンと対戦。残念ながらハイアンが試合2日前に肩を負傷したため、10分1ラウンドのみの特別ルールだったが、桜庭はテクニックでハイアンを封じ込めて判定勝利を収めた。

 今から20年前の2000年、桜庭はことごとくグレイシーを撃破して一世を風靡した。地上波テレビのゴールデンタイムで放送されるようになると、それがきっかけとなり、当初は何でもあり(バーリ・トゥード)だった野蛮な戦いは、徐々にルールや階級が整備されていき、競技としての総合格闘技(MMA/ミックスド・マーシャル・アーツ)へと進化していった。

(第5回につづく)

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