2019.11.06

米識者6人が井上尚弥の圧勝を予想も
WBSS決勝で気をつけるべきこと

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Yamaguchi Hiroaki/AFLO

“運命のゴング”が間近に迫っている。

 11月7日にさいたまスーパーアリーナで開催される、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級の決勝で、WBA、IBF同級王者の井上尚弥(大橋ジム)がWBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)と統一戦を行なう。

ドネア戦に向けて調整を行なう井上 WBSSでは圧倒的な形で勝ち続けてきた井上だが、過去に5階級制覇を成し遂げたドネアは、言わずと知れた軽量級の”レジェンド”。36歳になった今でも一線級の選手に近い力を保ち、「井上絶対有利」という声が多い中でも、後輩王者の攻略に自信を覗かせている。

 ボクシングファン垂涎のこの一戦を、アメリカの記者たちはどう見ているのか。大方の予想どおり、井上が強さを誇示するのか。それとも、ドネアに番狂わせのチャンスはあるのか。

 現地時間11月2日、ラスベガスで行なわれたサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)対セルゲイ・コバレフ(ロシア)戦の前後に、アメリカに本拠を置く6人の記者に3つの質問をぶつけてみた。このウェブ討論に参加してくれたパネリストの言葉から、軽量級の新旧スーパースター対決を展望してみよう。

【パネリスト】

ダグラス・フィッシャー:『リングマガジン』の編集長。ロサンゼルス在住で、ビッグファイトではリングサイドの常連。

ランス・プグマイヤー:『The Athletic』のシニアライター。綿密な取材による詳細な記事が売り。

ディラン・ヘルナンデス:『ロサンゼルス・タイムズ』のコラムニスト。語学に堪能で、英語、スペイン語、日本語を流暢に話す。

ゲイブ・オッペンハイム:NY拠点のフリーライター。2017年5月の村田諒太(帝拳ジム)対アッサン・エンダム(フランス)戦に続き、今回の井上対ドネア戦は来日して取材する。

ショーン・ナム:『USA TODAY』などで活躍する韓国系アメリカ人ライター。精力的な取材で構築したネットワークによるインサイダー情報に定評がある。

ライアン・サンガリア:『リングマガジン』のライター。フィリピン系アメリカ人で、アジアのボクシングに精通する。