五輪の空手「全8種目で金メダル」なるか。世界大会に見る日本の実力 (5ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 空手道マガジン月刊JKFan●写真提供 photo by JKFan

 東京五輪では組手の男女各5階級が、3階級にまで絞られる。日本には各階級で開催国枠が与えられる見込みではあるが、階級が減ることで国内の争いは本番以上の厳しさになるだろう。また、来年からは前述の「karate1プレミアリーグ」を転戦することでポイントを稼ぎ、それが五輪出場につながる新システムも始まる。五輪種目になったことで注目度も上昇し、これまで空手界が経験したことのない日々が待ち受けている。

 林監督は熱と期待を込めて2020年を見据えていた。

「空手は日本発祥の武道です。五輪では8種目ともメインポールに日の丸を掲げようということで強化しています。やはり最大の目標はオリンピックで金メダルを8個取って伝説となること。そういう夢を持ってやっています。そう簡単にはいかないと思いますけど、日本の皆さんに喜んでもらうとともに、空手の素晴らしさを世界に知ってもらう。夢と感動を少しでも与えられるような空手を見せられたら、それ以上のことはないと思っています」

 五輪本番での野望を胸に、熱い戦いがスタートしている。

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