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米国メディアが見た村田vsエンダム戦。
本場の意見も「ありえない」 (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by AFLO

 一般的に、「村田の有効打とエンダムの手数のどちらを取るか」が争点になっているこの一戦。しかしここまで記してきた通り、筆者が見聞きした中で、エンダムの軽打を支持した在米メディアは皆無だった。日本では一部から「WBAの判定基準は有効打よりも手数優先」と伝えられているが、実際にはアメリカのリングでそのような認識はない。

 どの団体のタイトル戦だろうと、ノンタイトル戦だろうと、「ダメージを伴った有効な打撃」が最優先。それが最大限に考慮された上で、手数、ディフェンス、リングジェネラルシップといった要素も加味される。エンダムvs村田戦に関しては、肝心の有効打の数で村田が明らかに上回ったというのが在米記者たちの見方だった。

 もちろん「有効打」の判断は主観に委ねられるもので、誰かの採点が間違いであるとあからさまに言えるものではない。ただ、今戦に限っては、あらためて振り返っても、やはり村田が優勢と見たファン、関係者が大多数。筆者の見方もキム記者、フィッシャー記者のそれと、さほど変わらなかった。在米記者の採点を聞いても、そう見ることが日本人のひいきの引き倒しではないと気づくはずだ。

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