2016.12.05

ロマゴンが語る井上尚弥。
「いつでも戦う。井上の自宅でやってもいい」

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 仕立てのよいスーツと、絶やさぬ笑顔――。ぱっと見、国際会議にでも出席する、どこかの国の外相のような佇(たたず)まい。だがこの男こそ、今年9月にWBC世界スーパーフライ級王者となり、4階級制覇を達成したニカラグアの英雄、「パウンド・フォー・パウンド」(全階級を通じて最強)と称されるローマン・ゴンサレス。来日した「ロマゴン」にファン待望の井上尚弥(大橋ジム)、そして井岡一翔(井岡ジム)との対戦の可能性について聞いた。

日本では「ロマゴン」の愛称で呼ばれるニカラグアの英雄ローマン・ゴンサレス ニカラグアの至宝が、用意された2本のスティックシュガーをコーヒーに流し込む。ひと口飲むと、さらに2本のシュガーを追加した。

 まずはジャブをと細々したことを尋ねると、敬虔なクリスチャンだからか、それとも「パウンド・フォー・パウンド」と称される自身の強さへの絶対的自信からか、どんな質問にも淀(よど)みなく、笑みを絶やさず答えてくれる。

 だが、多忙なスーパースターは時間がない。インタビュー開始直後、ロマゴン関係者が「あとどのくらいかかる?」と尋ねる。

 ならば、単刀直入に聞こう。ボクシングファンがロマゴンに聞きたい質問は、きっとひとつだけだ。

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