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ロマゴンが語る井上尚弥。
「いつでも戦う。井上の自宅でやってもいい」 (5ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― では、「パウンド・フォー・パウンド」と称されることについては、どう考えていますか?

ロマゴン 自分がナンバーワンだとは思っていません。すべてのライバルがすばらしい。もちろん、リングに上がれば否応なく勝者が決まりますが。

―― もし、あなたが「パウンド・フォー・パウンド」を選ぶなら?

ロマゴン (ゲンナディ・)ゴロフキン、カネロ(サウル・アルバレス)。今のところ、このふたりが最強だと思います。

※ゲンナディ・ゴロフキン=カザフスタン出身の34歳。WBA世界ミドル級スーパー王者。第36代WBC世界ミドル級王者。第16代IBF世界ミドル級王者。36戦36勝(33KO)無敗。

※カネロ・サウル・アルバレス=メキシコ出身の26歳。第12代WBO世界スーパーウェルター級王者。元WBA・WBC世界スーパーウェルター級スーパー王者。第35代WBC世界ミドル級王者。50戦48勝(34KO)1敗1分。

―― 日本のボクシングファンは、圧倒的な強さで何人もの日本人ボクサーを退けたあなたに対し、愛憎入り混じる感情を抱いています。なにかメッセージを。

ロマゴン 私は日本を第二の故郷だと思っています。ボクシングはスポーツですから、試合後に選手を恨んだりしてはいけません。ただ、私を憎らしく思う気持ちもわかります。私が日本のファンに伝えたいのは、これからもプロボクシングを支えてください。若者の未来を支えていきましょう、ということです。そして、行儀よく、身体を大事に、悪の道から離れるように、ということもです。

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