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eスポーツの選手寿命は20代。その後はどうなる? チームオーナーに聞くゲーマーのキャリア (4ページ目)

  • 都合亮太●取材・文 text by Togo Ryota
  • 小沢朋範●撮影 photo by Ozawa Tomonori

西原 eスポーツ業界の環境が整いつつある今、次のステップは甲山さんが言うような多方面へのPR、特に4大マスメディアへの露出が重要になると思います。お茶の間にも届くレベルで、認知拡大を目指していきたいですね。

甲山 トップのプロ選手にはものすごく価値があるし、ひとつの分野に特化している人がどれだけカッコいいか、もっと知ってもらいたい。多様性の重要さが広まるにつれ、必ず評価されるようになると確信しています。

 ただ、外から見るとまだまだ仮説検証の段階です。僕たちなりにロールモデルを形成していくしかなく、そのためにREJECT では広告代理店や芸能マネジメント経験者の力を積極的に借りていますが、この方針が正解かどうかわかるのはこれからですね。

西原 選手だけじゃなくて、専門性の高い人材が入ってこないと欧米のチームのように成長していけないですよね。今までも手探り状態でしたし、これからも未知の世界。どういった手法が正解かは誰にもわからない。だからこそ、挑戦し甲斐があると思います。

【Profile】
西原大輔(にしはら・だいすけ)
eスポーツチーム「ZETA DIVISION」のオーナー。GANYMEDE株式会社代表取締役。20代よりグラフィックデザイナー、アートディレクターとして広告制作や音楽アーティストのアートワークなどのデザイン業でキャリアを重ね、現在はeスポーツチーム運営に携わる。

甲山翔也(こうやま・しょうや)
株式会社REJECT代表取締役社長。1999年生まれ、大阪府出身。10代前半よりFPSのプレーヤーとして活躍し、プロゲーミングチームのメンバーに勧誘されるもオーナーが失踪。そこで大学在学中の19歳で自ら会社を立ち上げ、選手からオーナーに転身した。

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