ノブコブ吉村、そろそろ我慢の限界。eスポーツで世代の威信をかけて奮闘 (3ページ目)
――練習せずとも最初からうまかったのでしょうか。
吉村 やっているうちに徐々にうまくなってきました。最初なんて何の役にも立ちませんでしたよ。
竹内 僕らはコントローラでゲームしていた世代だから、そもそもスマホの画面を指でタッチすることに慣れないといけなくて。
吉村 うまい方は左右3本ずつ使ってプレーしていますからね。我々にはそれができないから、親指2本のみを使うスタイルの限界を狙うしかないんですよ。昔の戦い方でどこまで通用するのか。これが世代をかけた戦いだと思います。
――大きな使命を背負われていますね。
吉村 そりゃそうですよ。最近何かと「老害」って言われるじゃないですか。俺もTwitterで言われるようになりましたけど、そろそろ我慢の限界ですよ。ゲームで勝てば、逆襲できるじゃないですか。「若いやつら、待ってろよ」と意気込んでいます。
竹内 ゲーム以外だとフェアに戦えないですからね。
――元々負けず嫌いだったんですか。
竹内 吉村さん負けず嫌いですよ、相当(笑)。
吉村 今までは自覚がなかったんですけど、PUBGモバイルって露骨に性格が出るんです。「俺こんなに性格悪かったんだ」って思いました。すぐイラつくし、黙り込むし、感情の起伏が激しい。
「お前のせいだ!」って平気で言ってしまいます。でも圧倒的に僕が悪い時もあって、そういう時は「ごめんなさい」って素直に謝ります。
竹内 「なんでこうなったんだろう」って悩むことが多いですもんね。それだけ真剣にプレーしている証拠なんですけど。
吉村 多くのチームは、まだちゃんと作戦らしい作戦を立てられてない印象があります。僕らのチームも個々人の腕だけで戦ってしまっているので、みんなが戦略を駆使できるようになったら全然違うゲームになりそうです。いつか50対50のモードを作って欲しいですね。大物タレント1人が総大将で、芸人が分隊長とか。
竹内 大将を討ち取ったほうが勝ちですよね。
吉村 もう100対100とか、派手なのがやりたいですね。そういうぶっ飛んだ企画からもスター選手が生まれると思うんです。
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