【男子バレー】石川祐希「非常に厳しい戦いになる」 決勝の相手・イラン代表監督は「ミラノでの4年間」を誰よりも知る人物 (2ページ目)
【熱血漢の一面もあるピアッツァ監督】
イランのここまでの戦いぶりを紐解くと、ブロック力の高さが光っている。モハンマド・ヴァリザデとセイエド・イーサー・ナセリ・チェナリの両ミドルブロッカーがそろって10本のブロックポイントを記録。大会全体では3位タイの成績だ(1位は12本の小野寺太志/サントリーサンバーズ大阪とネヘミア・モテ/オーストラリア)。
攻守において、チーム全体の総合力は言うまでもない。日本にとってイランは、アジア最大のライバルだ。
アジア選手権においては、第21回大会(2021年)、第22回大会(2023年)と決勝で激突し、対戦成績は1勝1敗。3大会連続のファイナル対決となる今回は、まさに決着をつける機会だ。なお、第21回大会は日本、第22回大会はイランで行なわれ、いずれも開催国が決勝で敗れて涙を呑んでいるわけだが......日本はそのジンクスをはねのけることができるだろうか。
さて、そのイランを2025年から始まった新しいオリンピックサイクルで率いているのが、イタリア人監督のロベルト・ピアッツァ。バレーボール好きのファンなら馴染みのある名前のはず。イタリア・セリエAのパワーバレー・ミラノを昨季まで7シーズンにわたって指揮し、石川祐希(ジラート・バンク・アンカラ/トルコ)や大塚達宣(ミラノ)も指導した人物だ。
とりわけ、石川がプロ選手としてのキャリアを着々と積み上げていったその歩みを、ともにしてきた監督である。2023-24シーズンには、石川のミラノ在籍中では最高となるリーグ3位の成績を残した。
そのシーズンのミラノは、抜群のチームワークを誇っていた。戦術面においても、攻守の連係からブロックフォロー時の位置取りに至るまで、チーム組織として突き詰められていたのが印象的だった。
ミラノでのピアッツァ監督は、理論的に采配を振る一方で、試合中も選手たちに檄(げき)を飛ばすこと(時には審判に対しても)をいとわない、熱血漢の一面が見られたものだ。チームづくりや采配の様子はイラン代表監督になっても変わらず、石川や大塚もこのように口をそろえる。
「クラブで指揮を執っていた時期と変わらない印象です。チームをしっかりとまとめ上げていると感じます」(石川)
「配信の映像などからも、ミラノで指揮を執っていた時期と同じようなバレーボールが見て取れます。それにタイムアウト中の声のかけ方や、選手たちへの鼓舞の仕方も、『あぁ、ピアッツァ監督だな』と感じますね。おそらくバレーボールのベースは同じなのだろうなと想像しています」(大塚)
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