【女子バレー】ポーランド戦の劇的勝利はこうして生まれた 3人の守護神が見た逆転の風景とは (2ページ目)
【「相手のストレスにつながった」】
「3セット目からは、ブロックディフェンスで狙う(止める)場所を変えました。それに1、2セット目は、拾えてもうまく攻撃につながっていなかったので、1、2本目のパスの精度をもっと上げて、『気持ちよく打てる場面を作ろう』って。その分、無理なときにはラリーに持ち込んでもらって、『自分たちがいい展開に持ち込めるラリーをしよう』と話したのもうまくいった理由かなって」
ポーランドのエースは長身で強力だったが、この"持久戦"により3セット目以降は打ち急ぐ機会が多くなっていった。日本とは逆に、長いラリーが嫌なのだろう。どんどん術中にはまっていった。
「相手のエースのストレスにつながっていたでしょうね」
福留は不敵に、少し声を弾ませて言う。
「(エースに)1個目をわざと取らせてプレッシャーをかけて、"早く決めたい"ってところでミスも出たんだと思います。そこはまさに日本らしいバレーで、たとえ点数にならなくても(ボールを)上げていると、相手も『次は拾われるかも』と迷うし、それで他の選手がブロックしたり、拾ったり、にもつながるので。点数につながらなかったとしても"ノータッチはなしで"と心がけていました」
そしてリベロの仕事は、ディグやレセプション、ブロックフォローだけではない。チームを活性化させる役目を担う。後方から仲間たちを見つめる特別なポジションだけに、士気を高め、不安を落ち着かせる。ひとりだけ違うユニフォームを纏った選手だからこその"導き"を生み出せるのだ。
福留はコート上での空気を機敏に感じながら、逆転の契機を探していた。
「小島さんとも話して、『(得点が)決まんないから、みんなコートの中で静かになってる』って。やっぱり、ひとりひとりが考え過ぎてしまっていたんです。だからコート上で静かにならないように、『なんでもいいから、得点が決まったら大きく喜ぼう!』と話して、自分だけじゃなく、みんながコート上の声をなくさないようにしようって」
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