【女子バレー】荒木絵里香がネーションズリーグを戦う日本代表を分析 石川真佑ら"3本柱"とミドルの新戦力に期待 (3ページ目)
――荒木さんと同じミドルブロッカーでいえば、パリ五輪出場メンバーだけではなく、ベテランの島村春世選手や、SVリーグでも日本人トップクラスの成績を残している山口真季選手らも力を発揮している印象です。
「島村選手、頑張っていますね! 彼女はあのままガンガン突き進んでほしいです。パフォーマンスはもちろん、豊富な経験はチームにとっても大きな財産です。あのスピードがあるブロード攻撃があることによって、日本はコート幅全体を使うことができます。島村選手が得点するだけでなく、彼女がライト方面に走り込むだけでパイプ攻撃(バックアタック)やレフト方面の決定力を高めますから、攻撃面でも貴重な存在だと感じます。
山口選手は2025年度に代表に初選出された選手ですが、SVリーグでもブロックで結果を出し続けていたのが評価されたんでしょう。彼女は競技歴は長いですが、代表としてはフレッシュな存在。そんな選手はチームに変化をもたらします。彼女のブロック力が、チーム全体の守備の安定につながることを期待したいところです」
――優勝チームに2028年ロサンゼルス五輪出場権が与えられるアジア選手権(8月21~30日)に向け、各ポジションでチーム内の競争も激しくなっています。チームとしては結果も残さなければいけませんが、荒木さんは現役時代、その両面とどのように向き合っていましたか?
「選手はもちろん試合に出たいし、メンバーに残りたい思いを全員が持っているでしょう。それぞれの立場で、いろんな思いを抱えながら過ごしていると思いますが、そんななかで自分の役割やチームから求められる役目がある。私が現役の時は、まずはそれに応えて、チームや周りから求められる存在になれるようにと意識していました。
おそらく、アクバシュ監督も選手たちとの会話を大事にしていると思います。そこで伝えられたことをみんなが理解して、お互いに一致団結して取り組んでいるのではないかと。今の女子日本代表を見ていると、それをすごく感じます」
(後編:VNL日本ラウンドを前に、荒木絵里香が指摘する日本代表の課題 強化ポイントの「ブロック」で大事なこととは?>>)
【プロフィール】
荒木絵里香(あらき・えりか)
1984年8月3日生まれ、岡山県倉敷市出身。身長186cmのミドルブロッカーとして長年にわたり日本代表を支え、4度のオリンピック出場を果たした。
成徳学園高校(現・下北沢成徳)で高校三冠を達成。2003年に東レアローズに入団。2006年頃から日本代表でレギュラーを獲得し、2008年北京五輪に初出場。2012年ロンドン五輪では、主将として日本女子28年ぶりの銅メダル獲得に貢献した。出産後に現役復帰を果たし、2021年東京五輪まで第一線で活躍。引退後はトヨタ車体クインシーズ(現・アリーザ愛知)のスタッフとしてチーム運営に携わり、現在はSVリーグ、日本バレーボール協会の理事も務める。
著者プロフィール
坂口功将 (さかぐち・こうすけ)
1988年生まれ。兵庫県出身。関西学院大学時代に「スポーツを
取材する」ことの虜になり、不動産会社を経て2016年春から日 本文化出版(株)「月刊バレーボール」編集部で勤務。 2023年末に独立し、バレーボールを中心に取材・ 執筆活動を行なう。小学生から大学生、国内外のクラブリーグにナシ ョナルチームと幅広いカテゴリーを扱うほか、 バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説 も務める。
【写真】元バレーボール日本代表・木村沙織インタビューカット集
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