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【男子バレー】山本智大の「我慢比べ」はチャンピオンシップ決勝へ 「全部、拾ってやろうと...」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【「最後まで我慢できるか」】

 準決勝2日目も、山本は粛々とエリアをカバーしていた。際立ったのはブロックフォローだった。スパイクを打つ選手のサポートだが、こぼれてくる可能性がほんの数回でも、毎回、機敏にポジションに入る丁寧さ、誠実さが目を引いた。まさに守備者としての資質が問われるアクションだろう。彼は神がかったディグが代名詞だが、地味な仕事を100%でできることが真の才能かもしれない。

 1セット目の9-9のシーンで山本はブロックフォローに成功し、西田有志がライトからスパイクを打ち込んだ。2セット目も、9-10とリードされた場面で、ブロックフォローから富田がスパイク成功。拮抗した展開で、流れを引き寄せていた。

「今日は全体的に相手のスパイカーが僕に打ってくるのが少なかったので、難しい状況でした。でも要所でディフェンスできたし、(フローターサーブでは)富田と2枚キャッチをして、(ミゲル・)ロペスのパイプを生かせたし、よかったですね。ブロックフォローはとくにいいところに飛んできたので、うまく取れましたね。自分の役割は、そこしかないと思っているんで、それを全うできてよかったです」

 山本はそう言って、攻守が連動していたことを説明している。

「前日の試合後ミーティングで、『TJ(ジェイテクトのエース、トリー・デファルコ)はもっとできる選手』という話が出たし、(ステファン・)ボワイエがすばらしいのもわかっていました。耐えるところは耐えて、冷静に戦ってと思っていたので、最後はねじ伏せて、いい勝ち方だったなと思います」

 我慢比べを制し、完勝だった。2日目も、3セット目を失うなど、試合の流れがどちらに転んでもわからなかったが、そこで勝ちきったのは実力だろう。

 チャンピオンシップファイナルで激突するサントリーサンバーズ大阪は初代王者で、極めてタフな相手だ。

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