【男子バレー】髙橋藍が語る「エースの役割」 最後の1点を取りきりサントリーサンバーズ大阪を決勝へ (2ページ目)
【攻める姿勢を見せてきたシーズン】
1セット目を奪われたサンバーズは2セット目を逆転で奪い取り、3セット目を優位に戦い、4セット目は相手の粘りに苦しんだが、最後は髙橋が23点目を自ら取って追いついた。そこから髙橋は自らのサーブで攻撃を優位にし、25-23で勝ちきった。"窮鼠に猫をかませてはならない"という苛烈さで、そのプレーはとにかく鼻が利いていた。
――4セット目終盤、髙橋選手の勝負強さは際立っていました。自らのスパイクでサーブを取り、自らのサーブで相手を崩し、アドバンテージを取っていく戦いは見事。まさにサントリーの勝利パターンでした。
髙橋は少しも疲れた様子なく、熱を帯びた口調で答えた。
「サーブを打つときは、前衛全員がブロックに強いですし、小川(智大)さんも、関田(誠大)さんもいて、後衛も一番強いローテで......サーブを入れにいくのか、攻めにいくのかで、相手の攻撃も変わるし、自分たちのブロックシステムも変わってくる。攻めないとブロックでも勝負できないので、ベストなサーブを打てたと思います。疲労感はありましたが、集中力を切らさずに」
今シーズンの髙橋は攻める姿勢を見せてきたが、サーブはひとつの象徴だろう。昨シーズンまではショートサーブがメインで、無理にスパイクサーブで決めにいかなかった。相手のレセプションを撹乱するだけで、自分たちの強みであるブロックの堅牢さが出たからだ。しかし、今シーズンは自ら攻める選択肢を積極的に示し、相手を翻弄していた。
「藍はどんな場面でもドロップさせてくるし、そうかと思うと、思いきりコースを狙って打ち込んでもくる」
ウルフドッグスの選手たちもそう感想を洩らしていたが、コントロールに優れた変化球だけでなく、豪速球も投げ込めるピッチャーになったようなものか。
髙橋の攻撃力は明らかに増した。セッターの関田は「藍のライトは強み。ここ一番の集中力があるし、武器として捉えています」と賞賛を送ったが、その言葉は千金の価値がある。
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