【女子バレー】東レ滋賀の結束美南が語る、秋本美空を見て抱いた"決めないといけない立場"の意識「言い訳できない」 (3ページ目)
【SVリーグで磨いていること】
2年時の春高の試合はコロナ禍で応援に制限があったが、3年生は吹奏楽部が入り、爆音のなかで夢中に戦った。
「オレンジコートにいる自分を想像しているうちに、あっという間に試合が終わりました(笑)。必死過ぎて試合を覚えていません。"あ、終わった"って」
最後の春高は2回戦敗退も、そう言って無邪気に笑う姿が彼女らしい。何気ないきっかけから駆け抜けてきたバレー人生。現在は、そのきっかけを作った母が千葉から滋賀まで応援に駆けつける。
「小学校の時はうるさく言われましたけど、今はプレーを見守ってくれています。応援にきてくれてうれしいですし、愚痴とかも聞いてくれるんです」
結束は優しく口角を上げた。これからやるべきことは心得ている。
「考えるバレーをやっていなかったことを、身にしみて感じています。SVリーグでは"上から打って決める"が通用しないので、ブロックに当てて、どうボールを変化させて決めるかを磨いていかないと。大きくなくても戦えるように、自分のペースで成長したいです」
2024年のU18アジア選手権では銀メダルを獲得している。A代表入りも夢ではない。本人は「今は『入りたい』と言えるほど自信がついていないし、そんな立場じゃないです」と謙虚に言う。しかし、また小さなきっかけで化けるかもしれない。
(後編:影山飛雄と日向翔陽の"最強"コンビに思う、セッターとスパイカーの関係>>)
【プロフィール】
結束美南(けっそく・みなみ)
所属:東レアローズ滋賀
2007年1月16日生まれ、千葉県出身。身長170cm・アウトサイドヒッター。中学時代、JOCジュニアオリンピックカップに千葉県代表として出場。習志野高校2年時には、同校を38年ぶりの春高バレー出場に導いた。翌2025年も春高バレーに出場し、同年3月に東レアローズ滋賀に入団。7月にはU19世界選手権メンバーに選出され、キャプテンを務めた。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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