【女子バレー】東レ滋賀の結束美南が語る、秋本美空を見て抱いた"決めないといけない立場"の意識「言い訳できない」 (2ページ目)
【"決めないといけない立場"ゆえの意識】
「私は身長が低かったのでスパイクはあまり期待されていませんでした。エースが段違いで、それについていくだけでしたね」
しかし、中学で身長が20cmも伸び、景色が変わった。小ささゆえの僥倖(ぎょうこう)で、レシーブもできるスパイカーになっていた。
「エースの選手はめっちゃ負けず嫌いでした。中学まで一緒で対角に入っていたんですが、自分が身長もジャンプも伸びて決める本数が増えて......もしかしたら敵対視されていたかもしれません。私は"試合に勝ちたい。一緒に頑張ろう"って感じでしたけどね。彼女は身長が伸びず、高校でバレーをやめてしまいました」
結束は気まずそうに言うが、無心でバレーに取り組んだ結果だろう。
「小学校時代のスパイクは全部拾われていました。相手のブロック以前にネットとの戦いで、ジャンプ力がなくて届かなかったんです(苦笑)。それが中学で身長が高くなり、打てるようになった。
高校では、コースを読まれて拾われていたんですが、2、3年生と学年が上がるごとにジャンプ力がついて、ブロックの上から打てるようになりました。そうやって、どんどん変わっていくのが面白かったです」
彼女は地元・千葉県の習志野高校に入学し、2年生の時には同校の38年ぶりとなる春高バレー出場を果たした。
「いいタイミングで強くなったので、"美味しいところもらったな"って感じです!」
結束は弾む声で言う。3年時にも春高バレーに出場したが、自身を感化する存在がいた。高校生のうちに日本代表に選ばれた、同じポジションの秋本美空だ。
「秋本さんがいた共栄学園とはけっこうな頻度で試合をさせてもらっていて、2年の時まではまあまあ勝てたんですが、3年になって勝てなくなって......秋本さんも自分と同じ"決めないといけない立場"でしたから、『自分も言い訳できない。甘えている場合じゃない』と思うようになりました。秋本さんがいなかったら、その考えは持てなかったと思います」
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