【男子バレー】関田誠大が天才セッターと評される裏にある向上心と努力「『いや、これが普通だ』と思っちゃうんですよ」 (2ページ目)
【セッターとして日々、努力は惜しまない】
「試合数が多いので、いろいろ試しながら、その都度、フィードバックしていきたいです。それに『もっとうまくなりたい』という気持ちがありますから」
試合では常に冷静に、安定したトスを供給する関田は「天才」と評される機会が多い。確かにジャンプ力や反射神経など先天的に持っている能力も多いが、彼を支えているのは限りのない向上心と、そのために続けてきた努力の量だ。
「努力しているねと褒められることがあっても、『いや、これが普通だ』と思っちゃうんですよ。特に『努力しないといけない』とは思ってないですね。足りないと思うところがあるから、練習するだけで、それを続けないとうまくなれないと思っているからです」
現在、32歳。そろそろベテランと呼ばれる域に達しようとしている。バレーボール界全体では次世代司令塔の成長が待望されているが、関田は自身の立ち位置をどう考えているのだろうか。
「後輩たちが頑張っているなぁという思いと、僕ももっと頑張らなきゃいけないなぁという思い、どちらもあります。ただ、ライバル視はしていません。自分は自分、まずは、自分のやるべきことをやろうという感覚です。比較をしたくないんですよね。同じセッターの選手からは刺激をもらえますけど、変な意識はしていないです」
近代バレーでは相手チームの特徴によって、戦略的にセッターを交代させることもある。その場合は同じ特性を持つセッターより、まったく違う配球、考え方をするセッターを複数、有するチームのほうが有利だ。「セッターって各々にその人のよさがあると思います」と関田が語るのは、そういったチーム戦略の一部としてセッターというポジションを俯瞰しているせいかもしれない。
SVリーグはレギュラーシーズン全44試合を戦い、上位6チームがチャンピオンシップに進むことができる。現在、好調なサンバーズではあるが、昨年の例(シーズン首位の大阪ブルテオンがセミファイナルで敗れる)もあるように、レギュラーシーズンの勢いをそのままチャンピオンシップで発揮できるとは限らない。
相手を観察し、相手のディフェンス戦略を分析し、味方のアタッカーを最大限生かす――。勝ち進めば勝ち進むほど、これまで日本代表で見せてきた関田の手腕が重要になってくる。
小学校から大学まで、すべてで日本一を知る関田にとって、悲願ともいえるトップカテゴリーでの優勝。その目標を叶えるための戦いは続く。
Profile
関田誠大(せきた・まさひろ)
1993年11月20日生まれ。東京都出身。身長175cm。ポジション・セッター。
小学生1年生の頃からバレーボールを始め、東洋高校では1学年上の柳田将洋とともに春高バレーで優勝。中央大学時代はインカレで連覇を果たし、主将を務めた4年時はMVPにも選ばれた。パナソニックパンサーズ、堺ブレイザーズ、ポーランドリーグ、ジェイテクトSTINGS愛知を経て、現在はサントリーサンバーズ大阪で活躍中。日本代表としては2016年に初選出され、2019年頃からは中心選手として欠かせない存在となっている。
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