木村沙織は今の女子バレー日本代表をどう見る? 主将・石川真佑の笑顔が「応援したくなるムードをつくり出している」 (2ページ目)
【日本代表は応援したくなるチーム】
ーーパリ五輪でグループリーグ最後のケニア戦を取材しました。勝利したものの、勝ち上がるも敗退するも他のチーム次第の状況で、事実上は敗退。何とも言えないあと味だったのを覚えています。日本は決して悪くないチームでしたが、切迫感や悲壮感を感じさせた......。それが新しいチームになり、ネーションズリーグ日本ラウンドではとくに明るさが全開でした。
木村沙織(以下同) たしかに雰囲気が明るくなりましたね。ネーションズリーグを見ていても新しい選手がたくさん出てきて、バランスもよくなっているなと思います。石川(真佑)選手、関(菜々巳)選手と、東京五輪、パリ五輪を経験している選手がいるのは心強い。
勝ち負け以上に、実際に五輪を戦った経験は大事だなって思っています。東京五輪が初めての五輪という選手が多かった印象で、パリ五輪も悔しい経験だったかもしれないけど、その悔しさも含めて、石川選手、関選手と今の自信のあるバレーにつながってきているのかなって。
悔しさを共有した選手がいる一方、佐藤(淑乃)選手や美空ちゃん(秋本美空)のように新しい選手たちも入ってきました。さらにアクバシュ監督が新たに指揮を取るようになって、新しい風を入れてくれていますね。変化があったからか、すごく明るくて、バランスがいいチームだなと期待しています。
ーーパリ五輪からメンバーがすごく変わったわけではないですが、印象が大きく違うのは不思議です。
私も引退してからテレビや会場で女子バレーボールを応援してきましたが、みんながすごく好きでバレーをやっているはずなのに、「何だろう、この感じは?」っていう雰囲気は感じていました。初めて見るファンの方にも、なんとなくそういうのは伝わってしまって、もったいないと思っていました。
少しの意識の変化だけで、同じメンバーでも応援したくなるチームにもっていけるはず。だからこそ、選手たちが東京、パリと経験を積んでいるし、今は楽しみです。「好きなバレーをやっている」というのが伝わってくるし、こちらも応援したくなるし、いいチームワークが取れていますよね。
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