髙橋藍が語る「日本バレー」と「世界との戦い方」 アルゼンチンに大逆転で2連勝 (3ページ目)
「甲斐(優斗)が試合の流れを変えた? 確かにふたついいサーブがあったけど、自分たちはそれで負けたわけじゃない。日本のよさであるディフェンスとカウンターがわずかな差を分けた」
アルゼンチン代表で日本製鉄堺ブレイザーズに所属したアウトサイドヒッター、ルシアノ・パロンスキーは試合後にそう語っている。アルゼンチンのエースで、日本バレーも知る彼の言葉は説得力があった。
「(髙橋)藍は最初はそこまで目立たなかったけど、どんどんアジャストしてよくなってきたよね。何より彼はディフェンスがいいから。彼のレセプションがチームにバランスを与えていたね」
アルゼンチン戦も、髙橋はレセプション成功7回でチームトップ。ディグ成功も5回で、リベロの山本智大と並んでトップだった。パロンスキーの言葉通り、いい守りがいい攻めを作り出していた。
7月18日、ネーションズリーグ予選ラウンド4位の日本は、1位の強豪ブラジルと対戦する。ファイナルに向け、髙橋の勝負強さが起動するか。今後の試金石になる一戦だ。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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