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男子バレー大塚達宣が語る初のイタリア・セリエA挑戦 ミラノの同僚は「自分を息子のようにかわいがってくれる」 (2ページ目)

  • 坂口功将●取材・文・撮影 text & photo by Sakaguchi Kosuke

【Vリーグでプレーしていたカジースキもサポート】

――昨年8月上旬にパリ五輪を戦い終えてからミラノへ向かいましたね。

「ワクワクと不安が同時にありました。ですが、ビビッている暇はないなと。『とにかく初めが肝心』と思っていたので、なるべく積極的にチームメイトと絡むように心がけました。リーグ戦開幕まで時間もあったので、食事に誘われたら参加して、バレーボールでもそれ以外の時間でもたくさんの選手とコミュニケーションを取って、少しでも自分のことを知ってもらうことを大事にしていました」

――チームの印象はいかがでしたか?

「ミラノは"人のよさ"が詰まっているチームでした。(ヤシン・)ルアティと(マッテオ・)ピアノは自分を息子のようにかわいがってくれます。親目線で接してくれていますね(笑)」

――日本でもプレーしたマテイ・カジースキ選手もいます。大塚選手が学生の頃に、Vリーグで活躍されていた印象があるかと思います。

「まさに、そうですね。自分がチームに合流して間もない頃は言葉の面で不安もあったんですが、カジースキが練習メニューを簡単な日本語で教えてくれたこともありました。『サイドアウト。そのあとでフリーボール。次はクイックとパイプ(バックアタック)。ハイボール、絶対にブロック3枚』という具合です。明るい人柄ですし、40歳になっても若手選手と一緒になってエネルギーを持ってプレーしている姿は純粋に尊敬します」

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