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【ハイキュー‼×SVリーグ】ヴィクトリーナ姫路の伊藤麻緒が思う自分とチームの変化 烏養コーチ、武田先生の「歯車が噛み合ったら」に共感 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

――印象に残った名言は?

「合同合宿の時に、烏養(繋心)コーチと武田(一鉄)先生が『歯車が噛み合ったら』と話をするシーンです。みんなが、それまでとは違ったプレーの質を高めていって、そうしてできた新しい"歯車"が噛み合っていくことで、チームがレベルアップするっていうのがいいですよね。

 ヴィクトリーナもSVリーグが始まる時に、新しいことをやるようになったんです。例えばリベロの選手たちと、エースの(井上)愛里沙さんが早いバックアタックを合わせ始めたり、私が早いAクイックをやり始めたり。それが噛み合っていくのは、あのシーンと重なりました」

――好きなキャラクター、ベスト3は?

「1位は稲荷崎の北(信介)さん。何事に対しても『ちゃんとやんねん』って感じの人が好きです(笑)。試合に出られなくても堂々としていて、後輩たちに好きにやらせながら、締めるべきところは締める。こんな先輩がいたら心強いですよ。

 2位は烏野の菅原(孝支)さん。タイプ的には北さんと同じですかね。3位は、ミドルブロッカーのなかでも『いいな』って思う音駒のクロ(黒尾鉄朗)です」

――ベストゲームは?

「烏野vs稲荷崎戦ですね。試合後もいいんですよ。北さんが『どや俺の仲間すごいやろって もっと言いたかったわ』って言うシーンが大好きです!」

(連載39:大阪マーヴェラス志摩美古都を成長させた勝利と敗北 「この人みたいになりたい」『ハイキュー‼』キャラは?>>)

【プロフィール】

伊藤麻緒(いとう・まお)

所属:ヴィクトリーナ姫路 

2000年6月23日生まれ、静岡県出身。178cm・ミドルブロッカー。小学5年でバレーを始める。富士見高校では春高バレーなどで活躍し、2018年にはU19日本代表に選ばれてアジア選手権に出場した。東海大学では、全日本インカレ2連覇、4年時には大学バレー4冠を達成。2023年、ヴィクトリーナ姫路に入団した。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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