髙橋藍の進化をライバルたちも称賛「またひとつレベルアップしている」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

【サントリーを世界最高のクラブに】

 昨シーズン、髙橋はイタリア・セリエAのモンツァで、プレーオフファイナル進出と準優勝に貢献している。日本代表でも、ネーションズリーグは2023年が銅メダル、2024年が銀メダル。パリ五輪ではベスト8に終わったが、記録以上に記憶に残る激闘だった。23歳という年齢が信じられないほどの躍進ぶりだ。

 はたして、髙橋はどこまで進化を遂げるのか――。

「SVリーグが世界最高峰のリーグを目指すなか、サントリーは日本一を目指すことになると思うので、(ひいては)世界最高のクラブになれるようにしたいですね」

 髙橋は野心的に言う。

 10月11日、東京体育館。開幕はSVリーグで優勝を争うだろうチームのひとつ、大阪ブルテオンと火花を散らす。ブルテオンには代表で共に戦った西田有志、山本智大、山内晶大、富田将馬などがいる。今後の戦いを占う試金石になるはずだ。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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