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石川祐希のイタリア9季目は「ハード」 それを乗り越えるために「削った」ものとは? (2ページ目)

  • 柄谷雅紀●取材・文 text by karaya masaki

【ハードな日程を乗り切るために「削った」こと】

――お話にあったように、正セッターのポッロ選手が不在の影響もあって3連敗スタートになりました。4戦目で初勝利を挙げるまで長かったですか?

「ポッロ選手は昨季、1回もケガをしなかった選手なので、彼がいないのはちょっと誤算でした。3連敗は予想外といえば予想外。でも、彼が戻ってきてからは非常にいいバレーができていますし、連勝もすることができました。いい流れになりつつあると思っています」

――CEVカップ(※)が始まり、移動も大変になってきていると思います。試合数も増えましたし、ハードに感じる部分はありますか?

(※)欧州バレーボール連盟(CEV)に加盟する各国のトップリーグ上位チームで争うカップ戦。

「移動がやっぱりハードですね。ミラノでの1年目はCEVチャレンジカップに出たので国外への移動は経験がありましたが、CEVチャレンジカップよりCEVカップのほうが試合数も多いですし、試合のレベルも高いので。移動がある試合が続くと、移動だけで1日が失われてしまいます。この前も、帰ってきたのが午後8時ということもありました。フライトの時間にも左右されるので、そういったところでのコンディションの作り方は今季で学べると思っています」

――移動や日程が厳しい中で、コンディションを維持するために心がけていることはありますか?

「なるべく"同じ時間"を過ごすようにしています。夜の一定の時間からはだいたい同じスケジュールなので、そこだけは守るように。例えば、これまでは夜に食事に出かけたり動画を見たりもしましたけど、今はそういう時間も減って、コンディション維持にあてる時間のほうが長くなってきました。自由な時間を削るしか解決策はないのかなと。そこは選手それぞれだと思いますが、僕はそうしないとキツいのでそうしています」

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