女子バレー日本代表は世界選手権で「ベスト8以上」を目指す。大成長した古賀紗理那、宮部藍梨のミドルブロッカー起用も注目 (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 宮部は金蘭会高校時代にシニア代表を経験したあと、アメリカの大学でプレーしてきた。ミドルとしての動きはまだスピード感に欠けるが、やはり高さは魅力。妹の宮部愛芽世も代表メンバーに残っているため、姉妹での活躍を見たいところだ。

 世界選手権に向け、主将の古賀紗理那は「劣勢の時に、選手それぞれが"ひとり"になってコートが広くなってしまう。そこで私が声をかけるなどして、孤立する人を出さずにチーム力で勝っていきたい」と意気込みを話した。

 眞鍋監督は世界選手権での目標を「ベスト8」と定めているが、さらに上の「ベスト4」も視野に入れている。2010年の世界選手権、2012年のロンドン五輪で銅メダルを獲得した経験から、「オリンピックでメダルを獲るには、2年前の世界選手権でもメダル、少なくともベスト4に入っていなければいけない」という計算があるのだろう。

 コロナ禍で東京五輪が1年延期されたため、就任初年度で世界選手権という大きな試金石を乗り越えなければならなくなった眞鍋監督だが、どういった采配を見せるのか。初戦のコロンビア戦(現地時間9月25日14:15/日本時間で同日の21:15)から、目が離せない試合が続きそうだ。

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