2022.01.03

男子バレー髙橋藍のイタリア挑戦1年目。今は精神的に成長するチャンス。かつての石川祐希もそうだった

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

Sportiva注目アスリート「2022年の顔」
第3回:髙橋藍(バレーボール)

(第2回:吉田輝星(プロ野球)「今さら言いなりになるのもダセえ」>>)

 スポルティーバが今年とくに注目するアスリートたち。その才能でどんな輝かしい活躍を見せてくれるのか。「2022年の顔」と題して紹介する。

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 ここ2年で、男子バレーボール日本代表の髙橋藍は大きく飛躍を遂げた。

 2020年2月、優勝した春高バレーでの活躍が買われ、アンダーカテゴリーでの選出がなかったところから飛び級でシニア代表入り。国際大会が"解禁"された2021年の5月から行なわれたネーションズリーグでも活躍し、東京五輪12名の一員にも選出。五輪本番でもスタメンとして、日本の29年ぶりとなるベスト8進出に大きく貢献した。

 五輪後に日体大に戻ると、「今は大学のタイトルを獲りたい」という思いを胸に関東一部秋季リーグを優勝。12月の全日本インカレでは準々決勝で敗れたが、大会終了後にイタリアへと飛び立った。東京五輪後のスポルティーバでのインタビューで「僕にもっと海外での経験があれば、日本はさらに上に行けたのでは」と思いを語っていたが、そんな髙橋のもとにセリエA1部の中堅チームであるパドバからオファーが届いたのだ。

イタリア・セリエAのパドバでプレーする髙橋藍(c)Italia Superleagaイタリア・セリエAのパドバでプレーする髙橋藍(c)Italia Superleaga この記事に関連する写真を見る  パドバは過去に、越川優(ヴォレアス北海道)、石川祐希(ミラノ)が所属していたチームで、髙橋は3人目の日本人選手となる。注目度は高いようで、パドバの地元メディアだけでなく、イタリアのバレーメディア、国際バレーボール連盟の公式SNS「volleyballworld」でも髙橋のパドバ入りが報じられた。

 イタリアでの背番号は、石川が初めてシニア代表に選ばれから代表、大学、イタリアでもつけている14番。セリエAデビューは、チームに合流して早々の12月18日に行われたモデナ戦だった。石川がイタリア挑戦の最初に在籍した強豪を相手に、パドバは流れを掴むことができずに2セットを連取される。3セット目もリードを許し、スタメンを大幅に入れ替えるなかで、髙橋もコートに送り出された。