2022.01.04

2m超えの男子アタッカー、女子最強のツインズなど未来の日本代表候補が出場。春高バレーの注目選手と優勝候補をチェック

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

 今年も"春の高校バレー"こと、バレーボール高等学校選手権の季節がやってきた。1月5日から開幕する今回が74回目となる伝統ある同大会。これまでも、春高からたくさんの日本代表選手やVリーガーが輩出された。

 今年最大の注目選手は、男子の高松工芸・牧大晃(まき・ひろあき/3年)だろう。身長は、なんと210cm。これだけの高身長だと、通常はミドルブロッカーになることが多くサーブレシーブの経験が積めないものだが、淵崎龍司郎監督はそうしなかった。

210cmのアウトサイドヒッターとして注目を集める高松工芸の牧(中央)210cmのアウトサイドヒッターとして注目を集める高松工芸の牧(中央) この記事に関連する写真を見る  牧はサーブレシーブをするアウトサイドヒッターで、レシーブセンスも決して悪くなく、大型選手にありがちな"鈍さ"も見られない。スパイクの決定力はまだパワー不足なところがあるものの、最高到達点は350cm。日本代表選手でも到達点が350cm以上の選手は少なく、牧は軽々と相手ブロックの上から打つことができる。昨年の春高では、ほぼ初めての全国大会とあって緊張する姿が見られ、東福岡に敗れてベスト8に終わったが、今大会はどうなるか。

 昨夏のインターハイ予選で敗退したあと、牧には思いがけない知らせが届いた。29年ぶりにオリンピックでベスト8進出を果たした、シニア日本代表の合宿に「練習生」として招集されたのだ。淵崎監督から「思い切って行ってこい」と後押しされ、石川祐希主将や髙橋藍といった同じアウトサイドヒッターのプレーを間近で見た牧は、レベルの高さに大きな刺激を受けた。

「日本のトップレベルのアウトサイドヒッターは、こんなにすごいんだ。もっともっと頑張らなければダメだ」

 そう誓ってチームに戻った牧はさらに練習に励み、キャプテンとしてチームを牽引する。