2021.08.02

迫田さおりが日本女子バレーの苦戦を分析。必要なのは古賀紗理那のような気迫のプレー

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by AFP/AFLO

 日本女子バレー日本代表が予選突破に正念場を迎えている。4戦を終えて1勝3敗。決勝トーナメント進出へ残るドミニカ共和国戦での勝利が必須になった。

 初戦のケニア戦でエース古賀紗理那が右足首を捻挫するアクシデントなどもあり、苦しい戦いが続いている"中田ジャパン"のここまでの戦いについて、元日本代表でロンドン五輪銅メダリストの迫田さおりに聞いた。

ケガからの復帰戦となった韓国戦で、チームトップの27得点を挙げた古賀紗理那(中央)ケガからの復帰戦となった韓国戦で、チームトップの27得点を挙げた古賀紗理那(中央) この記事に関連する写真を見る ――まず、古賀選手のケガというアクシデントがあった初戦のケニア戦はいかがでしたか?

「初戦のケニア戦のスタートはやっぱり硬さがありました。そういう状態になることは選手たちも予想していたでしょうし、『どう突破していくかな』と思っていましたが、私の印象としては、石川真佑選手の思い切りのいいスパイクが流れを変えたと思います。決まる、決まらないは別として、普通のトスはもちろん、二段トスなども思い切り打っていたのがよかった。サーブでも、石川選手はサービスエース、ケニアのレシーブを崩しての連続得点につなげていましたね。

 古賀選手のケガには、チーム全員が驚いたでしょうし、少なからず動揺もあったと思います。それでも、しっかりストレートで勝てたことは、『初戦が大事』という共通認識ができていたこと、今まで取り組んできたことの積み重ねによるものだと思います」

――その後、格上のセルビアとブラジルには力の差を見せつけられた印象があります。

「古賀選手が一時離脱したことで出場機会が増えた、リオ五輪の経験がある石井優希選手、技術が高い林琴奈選手を含め、『どのようにもう一度組み立てて、1点ずつ取りにいくか』を、チーム全員で話し合って臨んだとは思います。ただ、大会の途中で1度歯車が狂ってしまうと、戻すのに時間がかかります。いつもだったら拾えるボールを目で追ってしまったり、足が動かなくなってしまったりという場面が多く、もったいなかったですね」