岩坂名奈が「何ができたんだろう」と悩む日も。女子バレー代表キャプテン時代を語る (3ページ目)

  • Text by Sportiva

 苦しい時期もありましたが、そこでいろんなことを考え、実践し、また反省してという中で、ひとりの人間として成長することができたと思います。その途中で多くの方に支えられましたし、あらためて感謝を伝えたいです。今後は、その恩返しがしたい。久光は2023年までに、練習の拠点を佐賀県鳥栖市に移す予定なので、九州出身の私も何らかの形で力になれたら。

 他には、バレー教室やを開いたり解説者になるのかとも思いますが、具体的にはイメージができなくて......先にさまざまな活動をしている理沙には『すごいな』と刺激を受けます」

――新鍋さんが引退したのは昨年6月。それを発表した直後の、久光のオンラインファン感謝イベントでは、花束を渡す岩坂さんの目に涙がありましたね。

「学生時代は対戦相手として、久光、日本代表ではチームメイトとして一緒にいろんなことを乗り越えてきた理沙がいなくなるのは寂しかったです。まさか自分が花束を渡す日がくるとは思っていなくて、それまでのことを思い出して、理沙より先に泣いてしまいました(笑)。

 現役最後の1年も、第二の人生を歩んでいる理沙を見て勇気をもらっていました。今後は、また一緒に何かができるかもしれないですね。その時にでも、ちょっと恥ずかしいけど『ありがとう、これからもよろしく』と伝えてみようかと思います」

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