警戒するのは「石川祐希と西田有志」。強豪国の監督と主将が見た日本男子バレーの評価 (3ページ目)

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 それだけにクビアクは、「オリンピックは私にとって"すべて"と言っていい大会。東京五輪が最後のチャンスになるでしょうけど、今年のポーランド代表にはいい選手がたくさんいるので、力を出し切れば金メダルを獲得することができるはず」と並々ならぬ意欲を燃やしている。

パナソニックでプレーするポーランドの主将、クビアクphoto by Sakamoto Kiyoshiパナソニックでプレーするポーランドの主将、クビアクphoto by Sakamoto Kiyoshiこの記事に関連する写真を見る 予選ラウンドでポーランドは、日本と同じプールAを戦う。同組のライバルをどのように見ているのだろうか。

「注目のプレーヤーは、石川祐希選手と西田有志選手。石川選手のプレーは、直接見る機会はそんなにないけれど、セリエAでも活躍していることからも高い能力があることを証明しています。西田選手とはVリーグで何度も対戦してきました。彼がVリーグデビューをした当時は『元気がある少年だな』という印象でしたが、年々力をつけてきて、フィジカル面でもメンタル面でも成長している。2人とも、しっかりマークしています。

 ただチームとしては、やはりフィジカル面は厳しい。例えばポーランドのミドルブロッカーは205cm以上の選手ばかりですが、日本はチームメイトの山内が204cmともっとも大きい選手で、190cm台の選手も多いですよね。そんな日本が、ブロックシステムをもう少し機能させるためには、サーブで相手のレシーブを崩すことが必須になると思います」

 そう対戦相手にもアドバイスを送るクビアクには、オリンピックでの理想の展開があるという。

「ポーランドも日本も予選を突破して、準々決勝、準決勝も勝ち上がり、決勝で再び戦うこと。もちろん、その時はポーランドが勝たせてもらうけどね(笑)。私は日本のウイスキーが好きだから、東京五輪で優勝したら、日本のウイスキーで乾杯したいです」

 日本バレーをよく知るリーダーがチームを牽引するフランスとポーランド。日本にとっては高い壁になるが、両国とメダル争いができることを期待したい。

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