警戒するのは「石川祐希と西田有志」。強豪国の監督と主将が見た日本男子バレーの評価 (2ページ目)

  • Text by Sportiva

 サーブも大きな武器で、世界でもトップクラスのオポジットだと思います。オリンピックでも必ず結果を残すでしょう。パナソニックの清水は同じサウスポーで、代表経験も豊富な選手ですから、西田選手をよくサポートできるはず。もちろん彼本人の活躍も期待していますよ」

フランス代表兼パナソニックの監督を務めるティリ監督 photo by Sakamoto Kiyoshiフランス代表兼パナソニックの監督を務めるティリ監督 photo by Sakamoto Kiyoshiこの記事に関連する写真を見る フランス代表は、リオ五輪では9位と悔しい結果に終わっただけに、今大会にかける意気込みは強い。先ごろ行なわれたネーションズリーグでも3位と、順調な仕上がりを見せている。

「フランスは日本とよく似ています。平均身長はそんなに高くないけれど、技術が高いチームです。一番のキープレーヤーは、アウトサイドヒッターのイアルバン・ヌガペト。世界でも有数な、プレーもキャラクターも"ぶっとんだ"選手ですよ(笑)。日本のファンのみなさんにも注目してもらいたいです」

 一方のクビアクは、世界選手権(2014年、2018年)を連覇したポーランド代表の主将を務めている。2016年からパナソニックでプレーしており、2度のVリーグ連覇に貢献。Vリーグが2020-2021シーズンに行なった選手アンケートでは、「最強オールラウンダー」と「相手の嫌がるプレーをする曲者ナンバーワン」の部門で1位に選ばれた。

 プレー期間が長い日本については「第2の故郷」と笑顔で語る。

「日本の全部を気に入っています。娘たちも日本の学校を楽しんでいますよ。私がパナソニックで得点した時に流れる、『アナと雪の女王』の曲が日本語バージョンなのは、娘たちが希望しているからなんだ(笑)。日本のファンには、ぜひポーランドも応援してもらいたいですね」

 現在33歳のクビアクは2011年からポーランド代表としてプレーし、主要な国際大会で多くのメダルを獲得してきた。ただ、オリンピックにはロンドン大会とリオ大会の2度出場しているものの、まだ表彰台には上がれていない。

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