18歳の点取り屋、西田有志が柳田・石川の背中を追って急成長 (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

――ネーションズリーグ・予選ラウンド第3週の大阪大会(6月8日~10日)では、「少し動きが硬くなってしまった」とも振り返っていました。

「とくに(8日の)ブルガリア戦は『母国での全日本デビューだ』という意識があったのと、その前の週のブラジル大会を戦った疲れが全然とれてなくて苦しかったです。第4週のドイツ大会では、飲んだ水が当たったのか、お腹の具合が悪くなったこともありましたし......。でも、代表でプレーするからには、そういう海外で試合をする難しさも乗り越えていかないといけませんね」

――それでも、大会を通してベストスコアラー4位にランクインしましたね。

「得点数も多かったですけど、ミスも多かったので改善しないといけない。それに、今回のネーションズリーグでは、相手チームに僕のデータがなかったから決められた場面もあったと思います。しっかり対策をされたときに自分がどう立ち向かえるのか。不安はなくて、逆にワクワクしています。この夏の合宿も充実して取り組めているので、時間が過ぎていくのが速い。練習の質は高いですし、成長できている実感もあります」

――合宿でも改善に取り組んでいると思いますが、ネーションズリーグ全体を振り返っての課題は?

「レシーブですね。僕は身長が低いのでレシーブができないと使いものにならない。理想は、セルビアの(ウロシュ・)コバチェビッチ選手です。同じサウスポーで、身長も海外の選手としてはあまり高くない(197センチ)んですけど、しっかりサーブレシーブもして得点を決めることができるので」

――中垣内監督にはどんなアドバイスをもらいますか?

「監督も現役時代は僕と同じポジションだったので、苦しいときの気持ちをわかってもらえています。練習中は、選手と一定の距離を置いて客観的にアドバイスをしてくれますが、練習がないときは『(練習以外の時間は)なにしてるの?』とか、フランクに話をしてくれることもあります」

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