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サオリンの爆発に期待。王者アメリカに挑む
女子バレー、ロンドンの再現なるか (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  photo by JMPA


――杉山さんが前回言われたように、迫田選手がカギになっていましたね。

「そのまま2セット目も迫田がスタートからいきましたが、2セット目は迫田に限らず、宮下や荒木(絵里香)もいいサーブを打ってポイントを取っていましたね。手元でぐっと落ちるサーブです。その点はすごくよかったです。

 あとは石井(優希)が素晴らしい活躍をしていました。レセプション(サーブレシーブ)が返ったときの切り込むスピードとキレがありましたし、パワーもあった。コンビでの攻撃も動きがすごくよかったし、難しい2段トスも決めて、彼女の活躍が光るセットでしたね」

――そのよい流れのままいくかと思われた3セット目ですが、またしてもシーソーゲームになりました。

「そうなんですね。アルゼンチンにクイックをうまく使われていたのと、宮下の ツーアタックが拾われている点が気になりました。あまり有効なツーアタックに なっていないので、アタッカーを使ってもよかったのではないでしょうか。

 ミドルをもっと使わなければ、という意識は感じられたし、決ま っているものもありました。ただ、トスが低くてヒットできてないので、もう少しトス を高くした方がよいように見えました」


――アルゼンチンはどういうチームだとご覧になられましたか。

「攻撃力はありました。ブロックの上から打っているスパイクが何本かありましたし、正面にレシーバーが入っているのに、はじいてしまっていたものも何本かありました。相当な威力があるんでしょう。予選を勝ち抜いてきただけの力はありました」

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