【女子バレー】主将・木村沙織「命懸け」のリオ最終予選へ決意表明 (2ページ目)
「絵里香さんがいてくれることで、何でも話せるし、チームも私もとても楽になりました。(主将になってからの3年間)これまではどうしてもチームのことばかりを優先していましたが、自分のプレーができた上でのチームのこと、と割り切って、今は遠慮せずに自分のこともやっています。OQTについては、4年前もそうでしたけど、本当にどの試合もどうなるかは分からない。いいときばかりではないと思うので、いいイメージは常に持ちつつも、悪かったときにも準備できるように、いろんなシチュエーションを考えて臨みたい」
木村はロンドン五輪後、トルコリーグに挑戦した。五輪でメダルを獲ったこと、海外リーグを経験できたことなどで満足し、一時は引退も考えていた。トルコまで来た眞鍋監督に「次のキャプテンをやってほしい」と頼まれても、「できません」と即答した。
しかし、眞鍋監督はあきらめなかった。帰国後も何度もメールを送り、「お前しかいない」とラブコール。ついに木村も「自分がキャプテンをやったらどんなふうになるのかな?」と考えるようになり、最終的には三顧の礼に応える形で引き受けることとなった。
主将としての木村は「すごく気を遣ってくださっていることがわかります」(セッター宮下遥)というように、チームメイトとコミュニケーションを密にとることを心がけてきた。そのため、前述のようにチームのことばかりが先に来て、自分のプレーが後回しになった部分があった。それが前キャプテン荒木の復帰によって解消されるのは、大きなメリットだろう。
昨年のワールドカップで出場権獲得を逃した時には、「OQTで(出場権を)命懸けで獲るしかない」と語っていた木村。大会が近づくにつれ、ロンドン五輪の時の司令塔、竹下佳江がチームをまとめるために果たしていた役割が、いかにすごかったか痛感させられたという。解説者として何度か練習を見に来た竹下と話して、ますますその思いを強くした。
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