2014.11.04

【女子バレー】ハイブリッド6のキーマン、宮下遥の心意気

  • 中西美雁●文・写真 text &photo by Nakanishi Mikari

 全日本女子待望の長身セッターとして、着実に進化を遂げている宮下遥。眞鍋政義監督が掲げる"ハイブリッド6"(※1)のキーマンである彼女に、話を聞いた。代表では最年少だが、物怖じせず、言葉を一つ一つ選びながら、丁寧に答えてくれた。

※ミドルブロッカー(MB)の位置にサイドアタッカーを置いて、より複雑で多彩な攻撃を狙う全日本女子の新戦術

8月のワールドグランプリ、9月の世界選手権で活躍した全日本女子のセッター、宮下遥

 まず、今年8月に行なわれたワールドグランプリファイナルで銀メダルという成績を獲りながらも、翌月、イタリアで行なわれた世界選手権では7位に終わった。それについて、宮下はどう考えているのだろうか。

――世界選手権を振り返って、ワールドグランプリに引き続き、ハイブリッド6という戦術をやってみて、どんなところが課題で、どんな手応えがありましたか。

「日本は背が低いので、チーム力が大事になってきますが、世界選手権という大事な大会、大事な場面で、自チーム(岡山シーガルズ)でのような団結力が作れなかったことが悔やまれます。

 手応えは、条件がついちゃうんですけど、攻撃を中心に考えている戦術なので、良い時......のっている時やパスが入った時は、3人から4人の選手が同時に攻撃できるというのはすごく良かったですし、それによって相手のブロックも1枚とかにできるケースが多かったので、そこは手応えとしてありました」

――3次ラウンド(ベスト6)に抜けられるかどうかが決まるイタリア戦の2セット目終盤、リードされている重要な場面でぱっと入れられて、何を思いましたか?

「その試合は、勝たなくてはならなかった試合でしたけど、入る時は、勝つ負ける関係なく、自分ができることをやろうと思って入りました。3セット目も出ましたが、あの時の自分ができることは精一杯やりきったと思います」