2014.10.01

【男子バレー】南部ジャパン、リオ五輪への道は開けるか?

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

9月特集 アジア大会2014の発見!(22)

 世界選手権男子大会が終わって女子大会が第2次ラウンドに入ったところだが、全日本男子は今、南部正司新監督の今年度最大の目標であるアジア大会を戦っている最中だ。ロンドン五輪出場権を逃して植田辰哉監督が退任し、全日本バレー史上初の外国人監督であるゲーリー・サトウ氏が就任したのが昨年。しかし、彼は結果を残すことができず、日本が参加するようになって初めて世界選手権の出場権を逃し、続く11月のグランドチャンピオンズカップでも全敗を喫してリオ五輪を待たずに解任された。

 その後就任した南部新監督が5月の全日本活動開始時に掲げた2014年のスケジュールで、出場できない世界選手権の代わりに、最も重要な大会と位置づけているのがこのアジア大会である。全日本活動開始直後の5~6月にかけて行なわれたワールドリーグでは、もっぱら新しい選手をできるだけたくさん試すことに主眼が置かれ、言ってみれば勝敗は二の次だった。7月に国内合宿である程度メンバーを絞って、8月から9月の頭まで長期にわたりフランス、チェコ、ブラジルをまわる海外遠征で親善試合や練習試合を重ねた。満を持して挑む今大会は、南部監督の手腕が評価される最初の一里塚となる。

キャプテン越川優(左)と柳田将洋。柳田は慶応大学4年生

「このチームは、本当に若いチームですよね。僕なんて、もうこの中ではおじいちゃんですよ」

 今年度から新しく全日本主将となった越川優(30)が、大学生3名を含め、半数が90年代生まれの仁川アジア大会のメンバーを指してこう笑った。全日本男子はこれまで5戦全勝。29日には準々決勝の組み合わせを決めるプレイオフで、昨年アジア選手権で敗れた中国に快勝し、F組1位となった。ある意味ここまでは勝って当然とも言えるが、若いチームを支えたのはやはり最年長となった越川だった。