錦織圭のLINEでの引退報告に「なんで言わねえんだよ」 添田豪「圭は指導者としても、型にはまってはいけない人」 (4ページ目)
「もちろん、圭もいろいろと考えているけれど、僕には言っていないだけかもしれません。僕も、圭に何をしてほしいかなどは、直接は言わないです。まだね、残ってますからね、試合が。もしかしたら引退撤回するかもしれないし、特に彼の場合は、まだ本当にわからないので。だから先のことを話しすぎるのは、ちょっと失礼になるかなって」
「失礼になるかな」の言葉に、錦織へのまっすぐな敬意がにじんでいた。
将来のことを話すのは、その日が来てからでいい。それまでふたりは選手と監督として、限られた日々をともに走り抜けていく。
(つづく)
【profile】
添田豪(そえだ・ごう)
1984年9月5日生まれ、神奈川県藤沢市出身。4歳でテニスを始め、藤沢翔陵高時代の2001年に全国高校総体(インターハイ)で単複2冠を達成。2003年にプロ転向し、2008年、2009年に全日本選手権シングルスを覇した。2012年はチェンナイ、アトランタのATPツアー2大会でベスト4入りし、同年7月に自己最高ATPランキング47位を記録。ロンドン五輪にも出場した。四大大会では全豪オープンとウインブルドンで2回戦に進出し、ATPチャレンジャー大会のシングルスで通算18タイトルを獲得。デビスカップでは日本代表としてシングルス24勝、通算26勝を挙げた。2022年限りで現役を引退し、2023年からデビスカップ日本代表監督を務める。身長178cm。
著者プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。
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