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錦織圭のLINEでの引退報告に「なんで言わねえんだよ」 添田豪「圭は指導者としても、型にはまってはいけない人」 (3ページ目)

  • 内田 暁●取材・文 text by Akatsuki Uchida

【引退撤回するかもしれないし】

 添田氏は錦織に、従来の日本テニス界にはない立ち位置を求める。それは、ふたりが歩んできた道が異なり、指導論にも多少の違いがあるからだろう。

「圭が『世界で通用する』と言う時は、本当にトップの中のトップ、それこそ世界のトップ20とかを指していると思うんです。彼のなかでは、やはり若いうちから海外に出て、いろんな世界を知ることが重要だという考えが根本にある。それはひとつの正解で、たしかに日本の仕組みにずっと乗っかっていると、どうしてもプレーの幅が狭まるところはあると思います。

 ただ、僕の立場としては、それでも国内で強くなる方法を探らないといけない。みんながみんな若いうちから海外に行けるわけではないし、そのなかでどうやったらいいか考えるのも、自分たちの仕事だと思うんです。

 それに圭のような選手は、彼の真似をして育てられるものでもないと思っています。彼のプレースタイルは、彼の人間性や性格とも関連してくるので。ならば違うやり方で、彼に近づく道を探したほうがいいと思います。

 たとえば、ひとつの武器や自分のスタイルを、徹底的に貫き通してもいいと思うんです。オリジナル性を強めていったほうが、世界でも通用する選手が増えるんじゃないか? それがここ数年、僕が世界のテニスを見てきて感じたことでもあるんです。

 そういう意味でも、圭には『今の若い選手たちに何が必要だと思うか?』と聞くこともあります。すると『もっとこうしたほうがいいですよね』とか、『ここがいいと思う』とか言ってくれるんです。圭自身、将来についていろんな可能性を探っていると思いますけど、僕としては、ゆくゆくは一緒にやっていけたらうれしいなと思っています」

 錦織とともに後進の指導にあたる未来に思いを馳せながらも、添田氏はふと、現実に立ち返ったかのように言う。

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