テニスの青山&柴原が驚異の活躍。異色ペアが東京五輪代表に名乗り

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by Getty Images

 今季最初の四大大会である全豪オープンで、グランドスラムでは初めて組むダブルスペアが3回戦まで勝ち進んだ。

 青山修子と柴原瑛菜(えな)----。年齢差は11歳。

 経歴も大きく異なるふたりではあるが、今、その足跡はピタリと重なり合っている。

息のあったプレーで好結果を残している柴原瑛菜(左)と青山修子(右)息のあったプレーで好結果を残している柴原瑛菜(左)と青山修子(右) 世界を舞台に活躍する日本人選手の多くがジュニア時代から国際試合等を経験していることを思えば、青山のキャリアはやや異色と言えるかもしれない。

 頭角を現したのは、早稲田大学時代。全日本学生室内選手権で単複を制し、4年生時にはキャプテンとして母校を日本一にも導いた。

 大学卒業後にプロに転向するも、当時は「グランドスラムなんて、自分とは別世界」と感じていたという。

 それでも、ダブルスを中心にツアーでも着実に結果を残し、卒業の2年後にはウインブルドンでダブルス・ベスト4進出。以降、ダブルスでのランキングは常にトップ100を維持し、年間最終ランキングでは70位を割ったことがない。

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