世界女王であり続ける経験の積み重ねが、
大坂なおみをさらに強くする (3ページ目)
今回の全仏の結果を受けて、大坂が昨年のUSオープンから続けてきたグランドスラムでのマッチ連勝は16でストップした。ただ、大会前に「全仏でも優勝を目指したい」と語ったように、世界女王としての大坂の精神面の成長は頼もしい限りだ。昨年までの彼女だったら、ここまでのポジティブ思考はなかなかできていなかったはずだ。
第1シードとして結果を残すことはできなかった大坂だが、WTAランキング2位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)も3回戦で負けたため、全仏後も世界1位をキープする。
大坂はここから、7月上旬のウィンブルドンまで続くグラスシーズンに臨む。グラス(天然芝)でのプレー経験が少ない大坂にとって、グラスもまた克服していかなければいけないコートサーフェスだ。
ウィンブルドンでも初の第1シードが見込まれる大坂は、「顔を上げていくしかない」とローランギャロスでの経験を糧にして、日本人選手がこれまで誰も経験したことのない世界女王として歩んでいく道を極めていこうとしている。
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