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大坂なおみに「ありがとう」。
日比野菜緒がフェドカップで吹っ切れた日 (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 日比野にとって初の日本開催となった今年2月のフェドカップは、過去2度の代表選出時に比べ、もっともいい心身の状態で迎えられた戦いだったという。テニスそのものに目を向けても、現在はスライスやネットプレーを取り入れて、プレーの幅を大きく広げている最中。精神面でも、「いつでも自分のいいプレーができる」心理状態を、徐々に体得しつつある。

 そんな彼女が今、目指すのは、「グランドスラムでのベスト8以上」。そしてもうひとつが、「フェドカップで優勝」することだ。

 「日本のテニス界に恩返しするなら、フェドカップなのかなと。現役中に優勝できなかったとしても、監督やコーチとして、いつか何らかの形で......」

 国旗のついたユニフォームを身にまとった時、自ずと覚える高揚感――。その胸の高鳴りが、彼女を今へと導いて、この先へと歩を進ませる。

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