2018.07.07

1球ずつボールをもらう錦織圭、
ファーストサーブがビュンビュン入る

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

サービスエースを24本も決めて勝利を収めた錦織圭 ウインブルドン2回戦で、第24シードの錦織圭(ATPランキング28位、7月2日付/以下同)は、ラッキールーザー(繰り上がり本戦出場)のバーナード・トミック(184位、オーストラリア)を、2-6、6-3、7-6(7)、7-5で破って、3年連続で3回戦進出を決めた。

 トミックは、2011年ウインブルドンでベスト8に進出し、2016年1月に自己最高の17位を記録した実力者。グラス(天然芝)コートでのプレーを得意とし、現在のランキングとはかけ離れたいいプレーをして、最後まで錦織を苦しめた。

 一発の強打で相手をねじ伏せるショットではないが、フラット系のフォアハンドストロークやバックハンドのスライスを、トミックはコート深くに打ち分けてきた。グラスではバウンドが滑るように弾むので、錦織のミスを誘いやすく、第1セットではトミックが錦織のサービスを2回ブレークに成功して、わずか27分でセットを先取した。

「やりにくかったですね。どっちに転んでもおかしくないような展開だった」と試合後に語った錦織は、第2セット終盤あたりから、トミックのショットにうまく対応できるようになり、ストロークで自分から攻めていけるようになった。セットオールにすると、第3セットでは、トミックに3回あったセットポイントを辛くもしのいでタイブレークを制した。

 この日、錦織がピンチをしのげた要因となったのが好調なサーブだった。第3セット第10ゲームで、トミックに2回のセットポイントを握られた場面では、ワイドに2本、センターに1本のサービスエースを決めてみせた。