錦織なきATPファイナルズ。フェデラーvsナダルの最終決戦なるか (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 フェデラーとナダルによるベテラン復活の一方で、今回のファイナルズでは、アレクサンドラ・ズベレフ(3位、ドイツ)をはじめ、グレゴル・ディミトロフ(6位、ブルガリア)、ダビド・ゴフィン(8位、ベルギー)、ジャック・ソック(9位、アメリカ)の4人が最終戦初出場となり、フレッシュな顔ぶれがそろった。

 特に、弱冠20歳でファイナルズデビューを飾るズベレフは、今年ローマとモントリオールのマスターズ1000大会で優勝し、ATPツアーに新風を巻き起こした。しかも、ローマの決勝では、ノバク・ジョコビッチ(12位、セルビア)を、モントリオールの決勝ではフェデラーを破っており、実力は折り紙付きで次代のチャンピオン候補筆頭だ。

 ファイナルズでは出場選手8人を4人ずつ2グループに分け、ラウンドロビン(総当たり戦)を行ない、各選手は1日おきに3試合を戦って、各グループの成績上位2名が、準決勝へ進出することになる。

 グループ分けの結果、ナダルは、ドミニク・ティーム(4位、オーストリア)、ディミトロフ、ゴフィン。フェデラーは、ズベレフ、マリン・チリッチ(5位、クロアチア)、ソックと同じグループに入った。

 もちろんトップ8の選手同士のマッチアップになるので、誰と対戦しても簡単な試合にはならない。

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