テニス界の超秀才・ラオニッチが語る、錦織圭と男子ツアーの近未来 (7ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


―― 最後にうかがいます。「ビッグ4」がテニス界を支配し、史上もっともレベルが高いと言われるこの時代に生まれたことを不運に思うことはありますか?

ラオニッチ とんでもない。僕は負けず嫌いだからね。不運に感じる以上に、相手が強いほど、「ならば、どうすれば彼らを倒せるんだ」と考えるほうだよ。

 生まれた時代を変えることは、僕にはできない。与えられた状況を受け止め、自分ができることだけに力を注ぎ、どうすれば現状を打ち破り、次に進めるかを考える......。それが、僕の流儀なんだ。

【profile】
ミロシュ・ラオニッチ
1990年12月27日生まれ。ユーゴスラビア出身、カナダ国籍。196cm・98kg。3歳でカナダに移住し、8歳からテニスを始める。2008年にプロに転向し、2011年2月のサンノゼ大会でツアー初優勝。2016年は全豪オープンベスト4、ウインブルドン準優勝と飛躍し、自己最高の世界ランキング3位となった。

◆ラオニッチが明晰な頭脳で「日本の美徳」を語る記事はこちら>>

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