ツアー優勝の杉田祐一に聞く。「シード獲得へ、年末までが勝負です」 (7ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


――2020年東京オリンピックには出場したいですか?

杉田 年齢的にもいい時期になっているので、本当にいいパフォーマンスができるのはそこかもしれないですね。2020年というよりは、そこまでどういった道のりで、そこへ辿り着けるかが勝負になってくると思っています。


 杉田はATPランキングを自己最高の43位に上げ、松岡修造の46位を抜いて、日本男子プロテニスプレーヤーでは、錦織圭に次ぐ世界ランカーになった(最新の7月31日付けで44位)。だが、そんなことは今の杉田にとっては単なる通過点に過ぎない。

 US(全米)オープンまで続く、夏の北米ハードコートシーズンで、どんな活躍をするか楽しみだが、USオープンは杉田にとって本戦初出場となる。2009年から毎年予選に挑戦したが、8回とも本戦に進めず、2010年と2014年は予選決勝で負けた苦い思い出がある。

 9回目のニューヨークで、ついに掴み取った大舞台での戦い。着実に経験を積みながら、逞しさも身につてきた杉田がどう戦うのか注目したい。

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