ジュネーブ出場は吉と出るか?錦織圭が異例の調整で全仏オープン突入 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


「まだチェックしていないので、彼(コキナキス)のテニスに詳しいわけではない。初対戦でわからない部分がたくさんあるので、試合をしてみないというところは若干ある」

 錦織は慎重な姿勢を見せ、ボッティーニコーチも対戦相手の情報が不足していることを心配した。

「彼(コキナキス)はケガからカムバックしましたが、今年はあまり試合をしていません。ビデオを見て戦略を立てたい。グランドスラムですから、どの試合もタフにはなるけど、できれば圭が勝てるといいですね」

 もし錦織が勝ち上がると、2回戦でジェレミー・シャルディ(73位、フランス)とラドゥ・アルボット(86位、モルドバ)の勝者と対戦する。シャルディとの対戦成績は錦織の5勝2敗。アルボットとは過去に対戦がない。

 さらに順当にいった場合、3回戦からはシード選手同士の対戦になり、ランキング通りにいけば、第27シードのサム・クエリー(28位、アメリカ)との対戦になり、過去は錦織の5勝4敗。4回戦では、第9シードのアレクサンダー・ズベレフ(10位、ドイツ)で、対戦がない。20歳のズベレフは、前哨戦のMS・ローマ大会で初優勝して、マスターズ初タイトルを獲得。さらに初のトップ10入りも果たして、勢いがある。

 そして、準々決勝では昨年の全仏準優勝で第1シードのアンディ・マリー(1位、イギリス)で、これまで錦織の2勝8敗。ただし、今季不調のマリーは、クレーシーズンに入ってもいまひとつで、バルセロナ大会のベスト4が最高成績だ。

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